携帯からアクセスしたときにブログタイトルが長すぎて見にくかったので
「はたらくおっちゃんミニレポ集」から「ミニレポ&雑記帳」に変更しましたm(__)m

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ついに関西テレビ圏でも始まりました!
2012年4月スタートのアニメの中でとても楽しみにしていた1つがこの「坂道のアポロン」です。原作は小玉ユキさんが描かれた漫画で、2007年11月から2012年3月まで小学館の「月刊flowers」で連載されました。2009年には「このマンガがすごい! オンナ編」の第1位にも輝いたそうですよ。クラシックしか弾いたことのない主人公の西見 薫がある人との出会いをキッカケにジャズにハマっていくというお話で、月刊フラワーズのサイトのこちらで、試し読みもできます(^.^)b

さて、その音楽を担当されたのが菅野よう子さんです。
菅野さんのお仕事については、うちでも過去にCM音楽からアニメの劇伴まで何度も取り上げさせていただきましたね。で、いままではおっちゃんというミュージシャン目線でのレポだったんですが、今回はエンジニアさん目線でのお話をしたいと思います。





今回の菅野さんの音楽は劇伴の部分と演奏シーンの部分に分けて録られたようです。で、その演奏シーンを録られたのは、こちらもまたレポで何度も取り上げさせていただいたベテランエンジニアの伊豫部富治さんです。伊豫部さんと言えば劇伴の録音レポだけでなく、飲み会レポの方でも何度も登場していただいてますよね♪


その伊豫部さんのお話によると、この録音は昨年12月上旬に始まったそうです。
↑のPVや第1話をご覧になった方はもうお気づきだと思いますが、このアニメは演奏してるときの動きがすごくリアルなんですよね。それもそのはず、この音楽を録るときのミュージシャンの周りには、音を録るためのマイクだけでなくカメラもいくつか設置して指の動きやアクションなどを撮影し、それを見ながら作画の制作をする…という手法が取り入れられてるようです。こういう、モデルの動きをカメラで撮影して、それをトレースしてアニメにすることを「ロトスコープ」というそうで、マックス・フライシャーという方が考案したんだそうです。何と1919年にはもう商業作品としてこの手法が使われてたそうですよ。

最近こうしたリアルな動きをするアニメが増えてきましたが、その中でも特にこのアニメは細かいところまで再現してるような…ドラムを叩くシーンのあの素早い腕の動きやその先のスティックのブレ(…って言うのかな?)など本当にすごかったと思います。こういう演出って、音楽が好きな方にはたまらないでしょう(*^^*)

いやあ、それにしても西見くんがドビュッシーの「月の光」を弾くときのピアノにタッチする瞬間とか、千太郎のドラムのシーンとか、見ててゾクッとするくらいの映像でしたねえ。


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さて、続いては録音のお話です。
録音に入る前に音楽プロデューサーさんから伊豫部さんの方に「あの時代の空気感を再現してほしい」とのお話があったそうです。この作品の舞台は1960年、レコーディング目線で言うとマルチ録音が登場する前…ブースなどなくて、同じフロアに一堂に会して「せ~のっ!」で演奏を始めるような時代なんだそうです。で、当時はそうした録音に向いた…つまり余計な響きを抑えてアンサンブルに重点をおいた設計になってるスタジオがいっぱいあったそうですが、いまはもうないんだそうです。どこへ行ってもライブに設計されてるんだとか…私にはどういう違いがあるのか分かりませんが、とにかくこうした条件で当時の空気感を再現することは不可能ですよね。

でも、そこはマルチ録音より前の時代からバリバリお仕事をこなしてらして、しかもライブ録音のスペシャリストな伊豫部さんです。楽器の配置やマイクのセッティング、それに機材を駆使してあれこれ試されたそうです。あの地下室っぽいところでのドラムの演奏、素敵でしたよね~!

その録音の手順や機材の配置、それに伊豫部さんがこだわられたことなどを、伊豫部さんのHPのこちらで触れてくださってます。ぜひぜひ読んでください。ピアノを録るときの弦に対するマイクの位置や距離、ドラムを録るならマイクをどこに設置してどこを狙うか、ベテランエンジニアさんならではの鋭い目線で綴られていて、読んでいると自然と手を握りしめてしまうようなエネルギーを感じます。

また、このコラムでは、うちのレポでもときどき軽く触れているマルチ録音の問題点についてもがっつり語ってくださってます。これはほんと面白いし、別に音楽の専門家じゃなくても色んなことが学べると思います。ぜひ読んでみてくださいね。


こうした伊豫部さんのこだわりの元で12月上旬から1月28日までの間に5回に分けて録音され、満を持しての放送開始となりました。この先どんな物語が展開されるのか、どんな演奏シーンがあるのか、菅野さんの音楽もほんと素敵なので私も大事に見ていきたいと思いますo(^-^)o


最後になりましたが、この演奏シーンに関わられたミュージシャンのお名前をご紹介したいと思います。
ピアノ:松永貴志さん、ドラムス:石若 駿さん、トランペット:類家心平さん、ベース:鳥越啓介さん、フィーチャリングボーカル:手嶌 葵さん&古川昌義さんです。

そして、この演奏シーンの曲を含むサントラが、来たる4月25日に発売となるようです。詳しくはサントラ特設サイトをご覧くださいね。で、こちらもどうぞお楽しみに(^.^)b

Apollon_CD.jpg



↓5月30日追記
3分半ものセッションシーンが話題になった第7話の録音レポ→こちら


↓6月1日追記
mabanua (マバヌア)さんのブログに伊豫部さんが録音を担当された最終日(1月28日)の様子が紹介されています。小さくて見えにくいんですが、写真の中央の椅子に座ってるのが伊豫部さんですよ~!→こちら

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