携帯からアクセスしたときにブログタイトルが長すぎて見にくかったので
「はたらくおっちゃんミニレポ集」から「ミニレポ&雑記帳」に変更しましたm(__)m

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2011年の夏アニメで1番ハマってた「NO.6」が、さっきついに最終回を迎えてしまいました。う~ん…やっぱり尺が足らなさすぎて、最後の2話(特に最終話)は恐ろしいまでの詰め込み感が…。原作9冊分もの内容を11話でまとめようってのが、そもそも無理な話ですよね。でも、これは原作を読んでるからこそ足りないと感じるんであって、アニメだけ見てる方はそうでもないのかな…アニメはアニメなりの解釈や展開があったんで、原作未読の方もわりと楽しめてたりして?


で、いろいろと書きたいところですが、うちのブログとしてはまずは音楽の話から…。
前にこちらで第8話と第9話で流れた劇中歌についてちょっと辛口で書きましたが、最終回でも「風のレクイエム」の方は流れました。ただし、今回は沙布役の安野希世乃さんがヴォカリーズっていうか「La」のみで…。しかも伴奏もハープとシンセに内蔵されてるコーラスみたいな音でシンプルにまとめてたんで、これはすごく綺麗だと思いました。安野さんの歌のあとに入ったスキャットみたいなのはビミョーですが…(^^ゞ

あと、紫苑の亡骸の横でネズミ役の細谷佳正さんが歌詞つきアカペラで悲しみに声を震わせながら歌い、そのあと先ほどの安野希世乃さんがまた柔らかなシンセ音に乗って優しく歌い上げるヴァージョンも…うん、このあたりの演出はなかなか感動的でしたねえ。まあ、それでもやっぱり基本的にこの歌が…特に後半の「魂よ、心よ…」のあたりからのメロディが思いっきり童謡っぽくて残念なことには変わりないんですが、第8話や第9話でのような作品の世界観とかけ離れた伴奏がつくよりずっとずっと素敵でした(*^^*)


☆いまならこちらで最終回が見えますよ♪


歌以外の劇伴部分は美しいメロディのものや勇ましい&荘厳な雰囲気のものもたくさんあったんですが、どこか一昔前のような雰囲気がするんですよねえ。これは曲の構成のせいだけでなく打ち込みの音質のせいもあるように思います。上手く言えませんが、もうちょっと生音に近い音色で、生楽器の奏法や響きに似せたような構成になってたらより良かったのかも。もちろんシンセでしか出せない味わいって部分はそのまま大事にしたいんですけど、楽器の部分はよりリアルな方が…ね(;^_^A

まあ何だかんだ言っても、私にとっては未知の劇伴の世界を覗き見ることができて良かったと思っています。音響監督の三間さんのツイッターで、どのシーンでどういう思いを込めて選曲したか…なんてのを読みながらオンエアを見るのも面白かったですしね。


そうそう、全11話のうちで3回くらいエンディングが先行したんです。そのうち1回は大サビまで流してくれたんですよね。これは曲がいいこともあって、視聴者の感情を強く揺さぶるのにとても効果的だったと思います。最終回なんかはまずステムでカラオケを流して、2コーラス目から歌を入れるという粋な入れ方でした。その曲のテレビサイズを貼っておきますね♪




それから、この作品の魅力の1つには声優さんの名演技も挙げられると思います。ネズミ役の細谷佳正さんはイヴとして舞台でハムレットを演じてるときにちょっと棒読みっぽいなあと思ったんですが、そんなの大した問題じゃないくらい全体的にすごく良かったです。紫苑役の梶 裕貴さんの怒号や絶叫はほんとに素晴らしかったと思います。作品の良し悪しを決めるのは脚本や映像と音楽の関係ももちろんですが、声優さんの演技によるところも非常に大きいですよねえ。だからこそ、なおさら思うんです。せいぜい学芸会レベルの演技しかできないタレントや歌手を、宣伝目的にアフレコに参加させるのは本気で止めてほしいと…。


あと、この作品で気に入ってたのは草薙さんの描く背景です。
↓は第9話の1シーンですが、この本棚に並ぶ古書の感じがすごく好きなんです(*^^*)

  

もちろん、これ以外にも素敵な背景はいっぱいありましたよ。そういや「黒執事2」の背景も草薙さんなんですが、それもほんとに素敵だったんです。何かあの作品に関しては、物語は斜め見で背景と劇伴ばかりに意識がいってたような…(^^ゞ



さて、最後に最終回を見た感想を…。
私は別に原作が完璧だとは思ってませんし(特に最終巻はやっつけ感が強かった気がしたし…)、アニメはアニメの解釈&展開で進んでもいいと思ってるんですが、それにしてもこの最終回はあまりに詰め込み過ぎな気がしました。そのためにキャラの心理描写やセリフが中途半端になってしまい、本当はキャラ同士の心の結びつきが見えてくるはずのところで片方のキャラがただの嫌なやつに見えたり、主人公をいったん死なせて歌で蘇らせるというアニメオリジナルな展開を入れたためにこの作品の大きなテーマの1つである「生にしがみつくこと」が軽んじられてるように見えたりして、ちょっと残念に思いました。

でも、ここまでの経緯や紫苑の亡骸に寄り添って自分も逝こうとしてるネズミの姿は第3話で2人の会話に出てきた「幸福の王子」にそっくりで、スタッフさんはこれを見せたいために紫苑を死なせたのかなあと思ってみたり…(^^ゞ




そういえば、脚本の水上清資さんがラジオで「紫苑とネズミの恋愛の関係性の移ろい…くっついたり離れたり、足並みが揃ったり揃わなかったり…最後まで噛み合わないんじゃないかと思うような恋愛関係がすごく魅力的で、それを最大限アニメで描きたい」って話してらしたので、やっぱりそちらに重きを置くためのカット&変更だったんでしょうかねえ。それとも、水上さんというよりは長崎健司監督に何か意図するところがあったんでしょうか…これはいつかインタビューとかで読んでみたいなあ。

何はともあれ、第5話で約2分にも渡って描かれたダンスのシーンや例の劇中歌を1コーラス丸ごと流してたのを少し削って(最終回での描かれ方をもって振り返ると、赤ちゃんやネット記者のエピソードも大幅カットで良かったような…)もうちょっと矯正施設や人狩りの意味を説明するとか、もっとキャラの心情が分かるようなセリフやエピソードを入れても良かったのでは…と思います。

   

あと、最後に紫苑とネズミがキスをして別れるという原作の中で最も美しくて切ないシーンは、アニメだけ見てると何でこの2人が別々の道を歩かなければいけないのか分からないような…原作未読の方は分かったんでしょうかねえ。大体、アニメだけ見てるとあれが「別れのキス」に見えちゃう気がして、その時点でもう原作の雰囲気とはだいぶ違うんです。あ、第7話のおやすみのキスやこのキスのためにBLだとかホモアニメだとか言われてるようですが、私はそうではなく…もっとピュアで深いものだと思ってます。脚本の水上さんも「恋愛」という言葉を使ってはいますが、決してBLとは捉えてなく「もっとスピリチュアルなもの」とおっしゃってたと思います。

で、原作ではNO.6を崩壊させるという目的を達成して別の地へ旅立とうとするネズミに紫苑が「一緒についていきたい!きみのいない世界なんて何の意味もないんだ!」と泣きすがり、ネズミに「浮遊する者である自分と留まる者であるあんたが一緒にいることはできない」と諭されるんですよね。そして「再会を必ず、紫苑」という言葉とともに誓いのキスをされるってシーンなんですが…その一連のやりとりが全てカットされた上に、アニメだと紫苑が「再会を必ず」ってセリフを言ってるので紫苑は再会は願ってるけどネズミとの別れをそれほど惜しんでなさそうだし、ネズミの方も子離れした親みたいな感じで二度と紫苑の前に現れないような雰囲気すらあります。原作のあのシーンがすごく好きだった私としては残念な演出なんですが、もしかするとアニメではあえて「別れのキス」という解釈で進め、ネズミの子離れと紫苑の親離れってことで2人の成長ぶりを描こうとしたんでしょうか?

それから欲を言えば、紫苑が母親である火藍と再会するシーン、その火藍にネズミが抱きしめられるシーンは原作ではわずか数文字でしか表現されてないんで、是非とも映像で見てみたかったです。そして、NO.6の再建委員会に入った紫苑がネズミと運命的な出会いをした台風の夜を思いながら大きく窓を開け放ち「入ってこい、ネズミ!」と、ただ一心にネズミを待つシーンも…。あ、でも、さっき書いたようなサラッとした別れ方だったんで、アニメの紫苑はそこまでネズミを待ってないのかな?




兎にも角にも、尺が足りなさすぎて残念…という思いが大きく残る作品でした。キャラデザも作画も背景も声優さんの演技も素晴らしかったんで、ほんともったいないです。でも、第1話と最終話で同じように紫苑を後ろ手に押さえ込んだときのネズミの表情の違いや、第2話でネズミが紫苑に手を差し述べたのに対し最終話では紫苑がネズミに手を差し伸べる絵にすることで2人の関係の変化を描いてるのかなあと思ったり、イヴが演じたハムレットの1シーンのセリフはそのままネズミの紫苑への心理を表してるのかなあと思ったり…1話から通して見るとまだまだアニメならではの面白い演出がいっぱいありそうなんで、そのうち見直してみようと思います。久々にいい作品に出会えて、良かった良かった(*^^*)


☆キャラクター原案のtoi8さんによるイラストも素敵でした(^O^)

      



↓10月11日追記
10月8日に発売になった「PASH!」11月号に脚本の水上清資さんの「NO.6は紫苑の物語だから、紫苑のセリフで締めたかった。だから原作ではネズミが言ってる"再会を必ず"という言葉を紫苑に言わせた。その方が2人の心の結びつきをより表現できると思った」というようなコメントが載っています。なるほどねえ…ふむふむ。

アニメ版「NO.6」には、第1話と第7話に出てきたチェリーパイ&ココア、第3話と第11話に出てきた手術シーン、第7話と第11話に出てきたキスシーンなどなど、全11話の中で色んな部分がリンクしてるんですよね。さらには最終話で紫苑がチップ(NO.6の全て=過去)を壊して赤ちゃん(未来)を抱いて歩いていくというシーンがあったり…とにかく「記号」を用いた演出がとても多い物語だったように思います。まあ、それ自体は悪いことではないんですが、そこにこだわるあまりに肝心な部分が色々と曖昧になってしまったような気がしますね…。

それから、10月5日に発売になった「活字倶楽部(2011夏秋号)」に載ってる原作者あさのあつこさんのインタビューを読むと、まだ原作の最終巻が出てないうちからアニメの制作に取りかかってたみたいですね。その時点であさのさんの頭に浮かんでる設定や展開はアニメスタッフさんに伝えられてたんでしょうけど、あさのさんはその場その場の思いつきでお話を書かれる方のようなので、先にスタッフさんに伝えられたあさのさんの構想が実際に発売になった原作にどこまで生かされてるのか…そんなわけで、アニメスタッフさんも随分と着地点に悩まれたんではないかと思います。

そこはほんとに大変だったと思いますし、そんな中でよくああやってまとめられたなあとは思うんですが、それでもやっぱり紫苑を死なせて歌で復活させるという展開には納得いきませんねえ。あの「NO.6」という物語においては「死んだ者が生き返る」なんてのは絶対にやってはいけないことだったと思うんです。あと、水上さんこだわりの紫苑による「再会を必ず」は、やっぱりネズミのセリフにすべきだったと思います。ネズミが言うからこそ、2人の心の結びつきが見えてくるのになあ。ああ、ほんとに残念…。

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